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木製品の重さは、隠すより見せたほうがうまくいくことがあります

これまでと同じ木材が手に入らず、これまでと同じ形で作れなくなっています。
そういう相談を受けることが増えています。

あるお客さまも、長年つきあいのあった木材の調達先から、
これまでと同じ形で仕入れることができなくなり、
木製の小物を同じ樹種・同じ精度で作れなくなっていました。
作り直すにあたって、安っぽく見えないようにしたいです。

これまでと同じくらいの重さと厚みも欲しいです。
そう相談をいただきました。
私たちの答えは「重さを足す部材は、
隠すより見せたほうがうまくいくことがあります」です。

厚みを足すだけでは、かえって取り繕った印象になる

代わりの木材だけで、これまでと同じ重さや質感を再現するのは簡単ではありません。
木材は樹種ごとに比重の差が大きく、同じ形状に作っても重さが揃いにくい性質があります。
乾燥の進み具合で含水率も変わるため、仕上がりの重さは製作のたびに動きやすいです。
単純に厚みを増やして重量を補おうとすると、削り跡や継ぎ目が目立ちやすくなります。

持ったときの重心の位置も変わり、バランスが崩れやすくなります。
重くするために厚くした、というのが伝わってしまい、
狙いとは逆に安っぽい印象になりやすいという問題がありました。
重さを足す方法として、木材や既製品の内部に金属片や重りを仕込む案も出ていました。

この方法は部材を目立たないよう隠す設計になるため、
加工跡や継ぎ目が不自然に見えやすくなります。

木材と金属では熱による膨張や収縮の度合いが違うため、
接着剤の種類や固定方法によっては、
使っているうちに隙間が出やすくなる場合もあります。

分解された場合や割れて中身が見えた場合には、
ごまかしと受け取られやすいという懸念もありました。

比重の違いは、隠す制約ではなく設計の材料になる

木材はおおむね比重0.4〜0.7程度のものが多く、
真鍮やステンレスは比重7〜8台になることが一般的です。
同じ重さを出そうとしても、金属に置き換えると必要な体積はごく小さくなります。

木材から金属への置き換えは、単純な素材の入れ替えではなく、
体積と重さの関係を計算し直す作業になります。
放っておくと、
代替材探しは「同じ木材をどこかで見つける」という一本道の探索になりがちです。

産地の伐採状況や需要の変化に供給が左右されやすい材料である以上、
特定の樹種や特定の製材所に絞った探し方は、
また同じところでつまずく可能性があります。
比重という数値で考え直すと、選択肢は木材の代替探しだけではなくなります。

重さを足したい部分と、見た目や手触りを木材のまま残したい部分を分けて考えます。
そのうえで、金属をどこにどれだけ配置すれば狙った重量に届くかを逆算していきます。
これが今回たどり着いた考え方です。

金属板を隠さず、意匠として組み込む

MACHICOCOは木工と金属加工、それぞれの技術者と提携している立場から、
この相談を受けました。
重さを足すための金属を隠すものとして扱うか、
見える位置に置いてデザイン要素として扱うか、両方の方向で検討しています。

判断の軸にしたのは比重です。
素材ごとの比重データをもとに、狙った重さに近づけられる部材の種類と配置を計算し、
どのくらいの厚みや面積があれば必要な重量を確保できるかを技術者と一緒に見ていきました。
検討した案の一つが、真鍮やステンレスをロゴや意匠の一部として表面に組み込む方法です。

重りを内部に隠すのではなく、金属の質感そのものを見せることで、
重さと高級感を同時に持たせる考え方です。
型押し加工でロゴを入れる案も、重さへの影響は小さいものの、
意匠としての説得力を補う役割で検討に加えました。

異なる素材を組み合わせる以上、接合方法や表面処理も合わせて考える必要があります。
表面処理は、素材ごとの質感を合わせるか、あえて差を出すかで選択肢が変わってきます。

木目の向きや彫り込みの深さ、持ったときの重心の位置まで見比べながら、
モックアップで形状と重心を確認し、
試作で質感と強度を確かめるという順番で進めています。

異素材を扱える技術者とのつながりが、選択肢を広げる

今回のようなやり取りを通じて感じたのは、重さや厚みといった物理的な特性は、
隠す要素として扱うより、
設計やデザインに組み込んだほうが仕上がりが安定しやすい場合がある、ということです。

隠そうとするほど接合部の処理が難しくなり、
結果として不自然さが出やすくなる面があります。

木工だけ、金属加工だけと一つの技術に閉じずに、
異なる素材を扱う技術者との接点があると、
比重や加工特性を踏まえた選択肢が広がりやすくなります。

木材から金属への置き換えに限らず、樹脂部品を金属に置き換える場合や、
逆に金属部品を軽い素材に置き換えたい場合にも、同じ比重計算の考え方が使えます。
素材の比重差は、置き換えを難しくする制約に見えて、
重さの配分を設計しなおす材料としても使えるということです。

設計の方向づけから、試作・加工先の選定まで

MACHICOCOでは、こうした相談に対して、
重さや厚みの狙いを踏まえた設計の方向性の検討から、試作、
木工と金属加工それぞれの加工先の選定まで対応しています。

自社に大きな設備は持たず、東大阪の技術者と提携して、
素材ごとに適した加工先を選びながら進める体制です。
量産を見据えた検討が必要な場合も、試作の段階から相談できます。

開発や製造だけで終わらせず、実際に売るところまでを見据えて動くことも、
あわせてお伝えしておきたい点です。

手書きの絵と現物写真があれば、話を始められます

相談の際は、次のようなものを送っていただけると話を始めやすくなります。

  • 手書きの絵やイメージ写真
  • 現在使っている部材や既製品の写真、現物
  • 狙っている重さや厚みのイメージ、おおよその寸法
  • 使い方や想定している価格帯
  • 希望している数量

図面がなくても構いません。
アイデア段階でも、設計・試作・加工方法から一緒に検討できます。

作りたいものの相談先をお探しの方へ

図面がなくても、アイデアの段階でも構いません。
部品1点の手配から量産、商品開発まで、窓口ひとつでお受けします。
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株式会社MACHICOCO 部品加工・商品開発の技術商社(東大阪)

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