1個だけ試作したいのに、相談先が見つからない
ある商品開発の相談で、試作用の金属部品を数個だけ加工してほしいという依頼がありました。
問い合わせた工場のほとんどから、数量が少ないという理由で断られたそうです。量産の見込みがないと、話を聞いてもらえないという状況でした。
量産向けの工場では、小ロットの加工が受けにくくなりがちです
試作や少量生産だけを目的にした加工の依頼先が見つからず、次の工程に進めない状態が続いていました。
設計自体は固まっていても、数個の試作を作ってもらえなければ、形状や寸法の確認ができません。試作品ができないまま、開発のスケジュールだけが先に進んでしまう状況でした。
段取りと工具の準備は、数量に関係なく発生します
金属加工には、材料を機械にセットする段取りと、加工に使う工具を用意する工程があります。この手間は、1個作る場合も100個作る場合も、ほぼ変わりません。
段取りにかかった時間や費用は、数量が多いほど1個あたりに薄まっていきます。数量が少ない場合は、1個あたりの加工費が割高になりやすいです。
量産を前提にした設備や体制を持つ工場ほど、大きなロットで採算を合わせる仕組みになっています。小ロットの依頼はこの仕組みに合わず、断られやすくなります。
加工の内容と精度、数量、納期を合わせて見ます
小ロットの依頼先を考えるときは、いくつかの要素を組み合わせて判断します。
- 求められる寸法精度や表面の仕上がり
- 切削・板金・鋳造など、どの加工方法が向いているか
- 試作なのか、数十個程度の少量生産なのか
- 納期にどれくらい余裕があるか
同じ金属加工でも、得意な数量帯や加工方法は工場ごとに違います。条件を整理してから、合いそうな技術者を探すという順番で考えます。
案件ごとに、条件に合う技術者を組み合わせてつなぎます
自社に大きな加工設備を持つ代わりに、案件ごとに条件に合う町工場の技術者とつながる方法を検討しました。
切削が得意な技術者、板金が得意な技術者など、それぞれの得意分野を把握しておき、依頼内容に応じて組み合わせます。試作の数個から相談できる技術者を含めておくことで、小ロットの依頼にも対応できる形にしています。
試作段階からつながっておく考え方は、金属加工に限りません
量産を前提にした依頼先だけでなく、試作段階から少量で対応できる技術者とのつながりを持っておく考え方は、樹脂成形や表面処理など、他の加工にも当てはまります。
商品開発の初期段階で相談できる先があると、設計を固める前に現物で確認しながら進められます。量産に進むかどうかを決める前の段階でも、動きやすくなります。
設計の相談から、加工先の選定まで対応しています
MACHICOCOは東大阪の会社で、自社に大きな設備は持たず、町工場の技術者と提携して商品づくりを進めています。
金属加工に関しては、設計の相談、試作先の選定、少量生産の加工先の選定まで対応しています。
量産を検討する段階に進んだ場合も、その規模に合う工場への切り替えを一緒に考えます。開発・製造で終わらず、売るところまで一緒にやる会社です。
まずは、現物や寸法を送ってください
相談をいただくときは、次のようなものを送ってもらえると、話を始めやすくなります。
- 手書きの図やスケッチ
- 参考になる写真
- おおよその寸法
- 使い方や使う場所
- 希望する数量
- 試作品や現物
図面がなくても構いません。加工方法が決まっていない段階でも、図面や現物を見ながら製造方法を検討できます。



