チタンというと、皆さんは、どんなイメージをお持ちでしょうか。「航空宇宙分野で使われる、軽くて強い材料」、「インプラントとして使われる人体に優しい材料」、「高いけど良く飛ぶゴルフクラブの材料」、「そもそもイメージがわかない」。それぞれ意見があると思いますが、「さまざまな色に発色可能な美しい材料」というイメージを持つ方は少ないのではないでしょうか。
チタンの製錬(化学反応によって鉱石から金属を取り出すこと)方法であるKroll法が発明されたのは約70年前。一方、銅は10,000年、鋼は3000年、アルミニウムは130年の利用の歴史があると言われており、チタンは非常に若い金属です。若いということは、まだ多くの可能性を秘めているとも言えます。
冒頭でも示したように、一般的にチタンは “強度”、“耐食性”、“生態適合性”など、優れた機能に注目されることが多く、航空機や生体材料など先端分野で利用が広がってきた金属ですが、残念ながら一般消費者の方の目に触れる機会は多くはありません。しかし、あまり知られていませんが、チタンは表面の酸化被膜の厚さを調整することで、その発色を変化させることが可能な“美しい”金属なのです。幸運にも私たちはチタンの持つ“美しさ”を存分に引き出した製品であるWEBTi@-Fを開発することに成功しました。このWEBTi®︎-Fを通じて、多くの人々にチタンの“美しさ”に気づいていただくと同時に、チタンの新たな可能性を感じていただきたいです。