相談の中身
薄切り用のスライサーの刃物を作っている金属加工メーカーからの相談です。
この刃物はシンバルのような形をした部品で、
曲げ→穴あけ→焼き入れ→研磨という工程で作られています。
この金型は30年以上前に作られたもので、壊れたら代わりがない状態でした。
2年ほど前に新しい金型を別で作ったものの、製品が作れず困っていました。
熱間で押さえたあと、外側の縁の部分に歪みが出てしまい、
製品として使えない状態だったのです。
この刃物を作れる会社は、相談元を含めて2社しかありません。
取引先は危機管理の観点から2社購買をしていましたが、
金型の精度が上がれば数量を任せてもらえる可能性があり、
受注の比率を増やせると考えていました。
今の金型が1つしかない状態は、壊れたら終わりという大きなリスクでもありました。
難しかったところ
新しく作った金型(SKD材)は、素材となる特殊鋼を760度まで加熱し、
3分かけて成形する条件でした。
しかし外周が波打つ成形不良が起きていました。
なぜ歪みが出るのか、原因がはっきりしないまま2年が経っていた状態です。
図面も整理されておらず、
現行の金型・不良の出た新規の金型・実際の製品サンプルを見比べながら、
現象を検証するところから始める必要がありました。
どう解決したか
現行の金型、不良が出た新規の金型、製品サンプルの3つを預かり、現象を検証しました。
その上で図面に起こし、原因を特定できる状態にしています。
製造には、金型メーカーと金属加工メーカーの2社と、
MACHICOCOを含めた3社で進める体制を組みました。
また、不良が出た新規の金型についても、廃棄せず追加工して使えることを確認しています。
できあがり
金型の写真は、守秘義務によりお見せすることができません。
同じように古い金型しか残っていない、新しく作った金型がうまく機能しない、
といったお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
図面が整理されていなくても、まずは現物を見せていただくところから始められます。
作りたいもの、直したいものの内容をそのまま送ってください。











